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□『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
2013年7月発行
2023年10月第2版出来
□『市場のことば、本の声』晶文社
2018年6月発行
□『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
2022年7月発行
□『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
2023年3月発行
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2014年07月11日
あしたから出版社
島田潤一郎さんの『あしたから出版社』(晶文社)、入荷しています。
著者の島田さんは夏葉社という出版社をひとりで経営していて、ウララにも本を卸してくださっています。つくる本、人柄、文章にも定評のある島田さんの初めての本ということで、楽しみにしていた人も多いでしょう。
とても面白くて笑いながら読んだ、という感想も目にしましたが、泣きながら読んだという人もいるようです。私は完全に後者で、こんなにかなしい本があるだろうかと思いながら読みました。しばらくたってからもう一度読み直してみたら今度はおかしみも感じられてきました。ちょっとかなしみに共鳴しすぎたようです。
「あしたから出版社」という書名は、決して希望だけに満ちあふれたものではありません。ほかに道がなく、あと戻りもできない場所に自分を追いこむような、苦しい覚悟がにじんでいます。
その場所から美しい、誰のものでもないような本がつくり出されていると考えると、かなしみとか苦しみとかもただネガティブなものではなくて、人を動かす力にもなるのだなあという気がしてきます。
そんなことを思いつつ、今週月曜に発売された『週刊スピリッツ』7/21号に書評を書きました。
また、本に挟みこまれた「就職しないで生きるには21通信」の「島田さんってどんな人?」にもコメントを掲載していただきました。
島田さんの沖縄での思い出も書かれた『あしたから出版社』1620円、サイン本です。配送もいたします。
*取置分を残して完売しました。ありがとうございました!(7/18)
著者の島田さんは夏葉社という出版社をひとりで経営していて、ウララにも本を卸してくださっています。つくる本、人柄、文章にも定評のある島田さんの初めての本ということで、楽しみにしていた人も多いでしょう。
とても面白くて笑いながら読んだ、という感想も目にしましたが、泣きながら読んだという人もいるようです。私は完全に後者で、こんなにかなしい本があるだろうかと思いながら読みました。しばらくたってからもう一度読み直してみたら今度はおかしみも感じられてきました。ちょっとかなしみに共鳴しすぎたようです。
「あしたから出版社」という書名は、決して希望だけに満ちあふれたものではありません。ほかに道がなく、あと戻りもできない場所に自分を追いこむような、苦しい覚悟がにじんでいます。
その場所から美しい、誰のものでもないような本がつくり出されていると考えると、かなしみとか苦しみとかもただネガティブなものではなくて、人を動かす力にもなるのだなあという気がしてきます。
そんなことを思いつつ、今週月曜に発売された『週刊スピリッツ』7/21号に書評を書きました。
また、本に挟みこまれた「就職しないで生きるには21通信」の「島田さんってどんな人?」にもコメントを掲載していただきました。
島田さんの沖縄での思い出も書かれた『あしたから出版社』1620円、サイン本です。配送もいたします。
*取置分を残して完売しました。ありがとうございました!(7/18)
Posted by 市場の古本屋 ウララ at 15:18
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