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★ネットショップ
→市場の古本屋ウララ 通信販売部
★店主の本
□『アーケードの本』市場の古本屋ウララ
2024年10月発行
□『すこし広くなった 「那覇の市場で古本屋」それから』ボーダーインク
2024年5月発行
□『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』市場の古本屋ウララ
2023年3月発行
□『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
2022年7月発行
□『市場のことば、本の声』晶文社
2018年6月発行
□『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
2013年7月発行
2023年10月第2版出来
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2023年10月02日
【市場の古本屋ウララ通信】Vol.30
さきほど、「市場の古本屋ウララ通信販売部」の会員のかたにメールマガジンを発行しました。30回目ということで、初めてブログで公開してみます(一部を変更しました)。
メールマガジンは毎月最初の営業日に配信しています。もし興味を持ってくださったら、こちらからご登録ください。
→https://urarabooks.stores.jp/signup?redirect_uri=/
【市場の古本屋ウララ通信】Vol.30『あなたの沖縄 今いる場所から沖縄を語る』

こんにちは。市場の古本屋ウララです。
このメールは、当店の通信販売部でお買い物をしてくださったかた・会員登録してくださったかたにお送りしています。
おすすめの本、イベント情報などをお送りします。
■■■
今月のおすすめ
●『あなたの沖縄 vol.1 今いる場所から沖縄を語る』
1990年代生まれの人たちが沖縄を語る「あなたの沖縄 コラムプロジェクト」がZINEになりました。コラムだけでなく、インタビュー、年表、本の紹介などさまざまな方法で沖縄を語っている様子は、なんだか昔の沖縄県産本を見ているようでなつかしくなります。
「あなたの沖縄」は、毎週土曜日夜8時に更新されています。
https://note.com/your_okinawa
●『写真記録 これが沖縄戦だ』大田昌秀、那覇出版社
沖縄師範学校在学中に鉄血勤皇隊に動員され、戦後は沖縄県知事を務めた著者が、アメリカから持ち帰った沖縄戦の写真を整理して解説した本です。
沖縄本のロングセラーですが、版元が約2年前に営業を休止し、新刊書店では買えなくなりました。先月、倉庫に残っていた在庫を一部お預かりしました。新刊ですが、カバーや角に若干の傷みがあることをご了承ください。
●『マロン彦の小冒険』佐藤ジュンコ、ちいさいミシマ社
仙台在住のイラストレーター佐藤ジュンコさんが、2018年春から5年間描き続けたコミックエッセイの書籍化。連載が進むにつれて、マロン彦が怒ったり悲しんだりすることが増えていきます。おいしいものを食べたり、友だちと話したりしているのを見るとほっとします。
マロン彦が牧志公設市場の一時閉場を見届ける話も載っています。ジュンコさんが描くウララのフクロウはとてもかわいいです。
●『本の栞にぶら下がる』斎藤真理子、岩波書店
韓国文学の翻訳者による読書エッセイです。文中に登場する仲村渠(なかむら・かれ)は沖縄の詩人で、この文章が『図書』に載ったあと、私のまわりで仲村渠ブームが起きました。
装画は高野文子さんです。
■■■
イベント情報
●『那覇市第一牧志公設市場』(沖縄書房)刊行記念 豊里友行写真展
10月4日(水)~10月25日(水)
市場の古本屋ウララ
沖縄を撮り続ける写真家・豊里友行さんの写真集『那覇市第一牧志公設市場』(沖縄書房)の刊行を記念し、写真展を行います。
豊里さんが2019年に出版した『市場んちゅ』(沖縄書房)には、建替前の公設市場の人たちがたくさん写っていました。
今度の写真集では、新しい公設市場も以前の市場も見ることができます。しばらくは当店のみで販売します。
■■■
掲載情報
『フリースタイル』57号
「つくりつけの木の台」という文章を書きました。隣にあった浦崎漬物店さんの話など、です。
■■■
2023年10月2日の日誌
10時半に店に行くと、沖縄電力の人やアーケードの設計の人たちが公設市場の前の電柱を見上げて話をしている。明日、夜間工事で電線を移設し、あさっての夜に古い電柱を撤去して、来週からいよいよ新しいアーケードの設置工事が始まる。……はずが、「困ったことが起きました」と設計の人に告げられる。
昼すぎに地元のテレビ局が来て、通りの様子を撮影している。「アーケードがなくなって、どんなことに困りましたか?」と聞かれて、この1年間のいろんな日のことを一気に思いだす。雨の日、風の日、太陽の照りつける日。今日の日ざしはやわらかく、風が涼しい。
14時すぎ、編集者と再校を確認する。「本を読んでも、読んだことさえ覚えていない。いったいなんのために読んでいるんだろう」と話しあって悲しい気持ちになる。
15時すぎ、豊里友行さんが写真展の設営に来る。20分ほど自分の作業をしていて、振り向いたらもう全部貼られていた。そのあとコツコツと微調整していく。帰りがけに、
「ここは本当に市場の古本屋なんだね。歩いていく人たちの声が近くてびっくりした」
と言われた。豊里さんは何度も店に来てくれているけれど、しばらく中にいると感じかたが変わるのかもしれない。
設計の人、沖縄電力の人が何度も前を通る。今日は18時半から公設市場3階で、周辺の人たちに向けてアーケードの工事説明会を開く。無事に済みますように。
■■■
お読みいただきありがとうございました。
市場の古本屋ウララ
沖縄県那覇市牧志3-3-1
2023年10月2日
メールマガジンは毎月最初の営業日に配信しています。もし興味を持ってくださったら、こちらからご登録ください。
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【市場の古本屋ウララ通信】Vol.30『あなたの沖縄 今いる場所から沖縄を語る』

こんにちは。市場の古本屋ウララです。
このメールは、当店の通信販売部でお買い物をしてくださったかた・会員登録してくださったかたにお送りしています。
おすすめの本、イベント情報などをお送りします。
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今月のおすすめ
●『あなたの沖縄 vol.1 今いる場所から沖縄を語る』
1990年代生まれの人たちが沖縄を語る「あなたの沖縄 コラムプロジェクト」がZINEになりました。コラムだけでなく、インタビュー、年表、本の紹介などさまざまな方法で沖縄を語っている様子は、なんだか昔の沖縄県産本を見ているようでなつかしくなります。
「あなたの沖縄」は、毎週土曜日夜8時に更新されています。
https://note.com/your_okinawa
●『写真記録 これが沖縄戦だ』大田昌秀、那覇出版社
沖縄師範学校在学中に鉄血勤皇隊に動員され、戦後は沖縄県知事を務めた著者が、アメリカから持ち帰った沖縄戦の写真を整理して解説した本です。
沖縄本のロングセラーですが、版元が約2年前に営業を休止し、新刊書店では買えなくなりました。先月、倉庫に残っていた在庫を一部お預かりしました。新刊ですが、カバーや角に若干の傷みがあることをご了承ください。
●『マロン彦の小冒険』佐藤ジュンコ、ちいさいミシマ社
仙台在住のイラストレーター佐藤ジュンコさんが、2018年春から5年間描き続けたコミックエッセイの書籍化。連載が進むにつれて、マロン彦が怒ったり悲しんだりすることが増えていきます。おいしいものを食べたり、友だちと話したりしているのを見るとほっとします。
マロン彦が牧志公設市場の一時閉場を見届ける話も載っています。ジュンコさんが描くウララのフクロウはとてもかわいいです。
●『本の栞にぶら下がる』斎藤真理子、岩波書店
韓国文学の翻訳者による読書エッセイです。文中に登場する仲村渠(なかむら・かれ)は沖縄の詩人で、この文章が『図書』に載ったあと、私のまわりで仲村渠ブームが起きました。
装画は高野文子さんです。
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イベント情報
●『那覇市第一牧志公設市場』(沖縄書房)刊行記念 豊里友行写真展
10月4日(水)~10月25日(水)
市場の古本屋ウララ
沖縄を撮り続ける写真家・豊里友行さんの写真集『那覇市第一牧志公設市場』(沖縄書房)の刊行を記念し、写真展を行います。
豊里さんが2019年に出版した『市場んちゅ』(沖縄書房)には、建替前の公設市場の人たちがたくさん写っていました。
今度の写真集では、新しい公設市場も以前の市場も見ることができます。しばらくは当店のみで販売します。
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掲載情報
『フリースタイル』57号
「つくりつけの木の台」という文章を書きました。隣にあった浦崎漬物店さんの話など、です。
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2023年10月2日の日誌
10時半に店に行くと、沖縄電力の人やアーケードの設計の人たちが公設市場の前の電柱を見上げて話をしている。明日、夜間工事で電線を移設し、あさっての夜に古い電柱を撤去して、来週からいよいよ新しいアーケードの設置工事が始まる。……はずが、「困ったことが起きました」と設計の人に告げられる。
昼すぎに地元のテレビ局が来て、通りの様子を撮影している。「アーケードがなくなって、どんなことに困りましたか?」と聞かれて、この1年間のいろんな日のことを一気に思いだす。雨の日、風の日、太陽の照りつける日。今日の日ざしはやわらかく、風が涼しい。
14時すぎ、編集者と再校を確認する。「本を読んでも、読んだことさえ覚えていない。いったいなんのために読んでいるんだろう」と話しあって悲しい気持ちになる。
15時すぎ、豊里友行さんが写真展の設営に来る。20分ほど自分の作業をしていて、振り向いたらもう全部貼られていた。そのあとコツコツと微調整していく。帰りがけに、
「ここは本当に市場の古本屋なんだね。歩いていく人たちの声が近くてびっくりした」
と言われた。豊里さんは何度も店に来てくれているけれど、しばらく中にいると感じかたが変わるのかもしれない。
設計の人、沖縄電力の人が何度も前を通る。今日は18時半から公設市場3階で、周辺の人たちに向けてアーケードの工事説明会を開く。無事に済みますように。
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お読みいただきありがとうございました。
市場の古本屋ウララ
沖縄県那覇市牧志3-3-1
2023年10月2日