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2012年05月26日

針突

 発売されたばかりの新刊『針突』(山城博明・写真、波平勇夫・解説、新星出版)が入荷しました。

針突


 「針突」は「ハジチ」と読み、沖縄の女性が手の甲などに施した入墨をさす。いま実際に針突の入った女性を見かけることはまずなく、残された写真もモノクロばかりだと思っていたので、この鮮明なカラーの写真には驚いた。1972年に撮影を始め、最後に撮ったのは1990年だという。
 この貴重な写真集が、1260円というお手頃価格。

 ちょうど読んでいた本にも針突の写真があった。

針突


 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』(黒岩比佐子、角川ソフィア文庫)より。

 井上孝治は福岡のアマチュア写真家で、1958年の大晦日から約1ヶ月、沖縄に滞在して人々の写真を撮った。その写真は誰に見せられることもなくネガのまま眠っていたのだが、不思議なめぐり合わせから1990年に沖縄で出版された『大琉球写真帖』に収録され、沖縄三越で二度の写真展が開催されることにもなった。その反響は絶大だったという。

 みんな観光名所だけじゃなくていろいろ撮っておいて欲しいな、と、他力本願的に思う。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:38 │本の紹介
この記事へのコメント
ウララさん こんにちは(*^_^*)

ハジチのカラー写真があったんですね(O_O)
手元にあるのは 市川重治著 南島針突紀行 
沖縄婦人の入墨を見る 1983年 です

この本では図版が大半でモノクロの写真が少し
写真集でないので、ハジチを入れた経緯とか
値段とか=米を支払ったなんてのがありますね

やんばるの方は巡回してきた人に隠れて施術
してもらったとか.....

よい図書の紹介ありがとうございます(゜)(。。)ペコッ
昨日の三時間正座三線教室で疲れたオジィ
Posted by 祝人 at 2012年05月27日 09:48
 いま流通している針突の本は『南島針突紀行』しかなかったので、この新刊が加わったのは喜ばしいことです。どちらも県外では手に入れにくいですが。解説も詳しいですよ。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2012年05月27日 18:08