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2012年04月21日

『自叙伝』新装カバー

 土曜社さんから、『日本脱出記』の追加とともに『自叙伝』の新しいカバーが届く。

『自叙伝』新装カバー

 出版社のブログによると「この4月に『獄中記』が出て、大杉栄ペーパーバック版が全3巻完結をみましたから、これを記念して新装することにした次第です。 全3冊の背表紙がそろったときの見映えや、ゆるやかな統一感が出るよう工夫しました。 」とのこと。

 新しいカバーは黄色が入ってとても素敵なのだが、白地に大杉栄の書いた文字の踊る最初のカバーも捨てがたい。
 二重にかければいいじゃない、と最初のカバーの上から新しいカバーをかけてみるものの、大きさがあわず反り返ってしまう。わずかな紙の大きさの違いがかたちを決めるものだなとあらためて思う。たまにビニールカバーがきつくて反り返った本とか、函からどうしても出てこない本とか、ありますよね。

 文庫の二重カバーはわりとよくある。

『自叙伝』新装カバー


『自叙伝』新装カバー


 映画化、ドラマ化に合わせたものや、期間限定の企画など。ミーハーなのが気に入らない人は捨ててもいいですよ、という配慮なのか、全部かけかえるより上からかけたほうが楽なのか。カバーというよりは巨大な帯と考えるべきなのか。

 それにしても新装カバーの「大杉君ほど遠目に見ている者からは恐がられ近づいた人から親しまれた人はない」という文言は、いい。山川均の言葉。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:08 │本の紹介