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□『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
2013年7月発行
2023年10月第2版出来
□『市場のことば、本の声』晶文社
2018年6月発行
□『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
2022年7月発行
□『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
2023年3月発行
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2013年07月14日
郷土の誇り
数ヶ月に一度来店されては前回買われた本の感想を話してくれるお客さまが、今日は柳宗悦の『琉球の人文』の話をしてくださった。これまでで一番興奮している。
「もう、生き方が変わるような本だった。宝物ね」
自分の生まれ育った首里が「最も美しい町」だと書かれていて驚いたという。そんなふうに思ったことは一度もなかったと。
「沖縄の方言を守ろうとしたり技術を認めたり、こんな人がいたなんて学校では習わなかった。今までずっとコンプレックスしかなかったけれど、郷土の誇りを呼び起こされた気がする。それでね、私も実際にやってみたの」
そう言って鞄からマスコットを取り出した。茶色い四本足の生き物。
「これ、なにに見える?」
「…?」
「シーサーよ」
「!」
「キノコはよくつくってたんだけど、そんなのは誰でも思いつくじゃない? それで、自分で考えてみたの。あなたにあげる」
「いいんですか」
「宮古の塩が入っているから、厄除けにしてね」
現代の工芸品。本を通じて、人文は受け継がれていく。
「もう、生き方が変わるような本だった。宝物ね」
自分の生まれ育った首里が「最も美しい町」だと書かれていて驚いたという。そんなふうに思ったことは一度もなかったと。
「沖縄の方言を守ろうとしたり技術を認めたり、こんな人がいたなんて学校では習わなかった。今までずっとコンプレックスしかなかったけれど、郷土の誇りを呼び起こされた気がする。それでね、私も実際にやってみたの」
そう言って鞄からマスコットを取り出した。茶色い四本足の生き物。
「これ、なにに見える?」
「…?」
「シーサーよ」
「!」
「キノコはよくつくってたんだけど、そんなのは誰でも思いつくじゃない? それで、自分で考えてみたの。あなたにあげる」
「いいんですか」
「宮古の塩が入っているから、厄除けにしてね」
現代の工芸品。本を通じて、人文は受け継がれていく。
Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:11
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