市場の古本屋ウララ

　「kotoba」（集英社インターナショナル）第11号の特集は「本屋に行こう」。巻頭エッセイを書かれている椎名誠さんが、「おすすめの書店」にウララを挙げてくださいました。



　編集部の方から「取り上げることになりました」と連絡があったときは全国北から南まで何軒も紹介されるのだろうと思っていたので、さきほど紙面を見て「3軒しかない！」と驚愕。しかもジュンク堂書店池袋本店と並んでいる！！　私の本屋すごろくもこれであがっちゃったのかもしれない、と本気で思っています。
　動揺しすぎてまだ他のページは読めていませんが、構成も執筆陣も王道ど真ん中をいく特集で、背筋がのびる気がします。
　ありがとうございました。

　ここからは別の話です。
　この雑誌の発売日は昨日3月6日のはずなのですが、おとといの夜にはある出版社の方から「載ってましたよ」とメールをいただきました。昨日も別の出版社の方から、今日もまた。発売日の前日には入手できる都会のすごさ、出版社の方たちの情報収集のはやさを改めて感じます。沖縄の書店に並ぶのはおそらく今週土曜日か来週の初めでしょう。

　特集のカラーページで取り上げられている「B&B」共同プロデューサーの内沼晋太郎さんが、「石橋毅史　本屋な日々」3号でインタビューに答えています。取次のPOSシステムを批判しつつ、
「ただ一方で、日本の取次が作った流通システムに対して、最大限リスペクトしてるわけです。これがあるからこそ、本っていう商品はわりと安いし、わりとマニアックな本でも北海道から沖縄まで、発売日かその翌日には並ぶわけで」
とおっしゃっています。ここに「並びません！」と異を唱えずにはいられません。翌日じゃない、4日後、5日後です！　と。（北海道はどうだったかな）
　那覇に書店が出店することになり、取次で出版社向けの説明会が開かれたとき、担当の方が
「沖縄への送品は船便ですが、発売日にあわせて前倒しで出荷するので、発売が遅れることはありません」
と断言していたのを今でも思い出します。取次の人にさえ知られていない沖縄の書店事情。私が今ここでわめいてもまったく何にもなりませんが、いつももやもやするので、書いておきます。
　本代に飛行機代が上乗せされたら困るし、一刻を争って手に入れたい新刊があるわけでもないのですが。