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★ネットショップ
市場の古本屋ウララ 通信販売部

★店主の本
『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2019年12月31日

2019年のウララ

 2019年の終わる今日は、京都の待賢ブックセンターの鳥居さんが店番してくれています。

2019年のウララ


 絵本をたくさん持ってきてくれました。

2019年のウララ


 今日18時から、装丁家の矢萩多聞さんが「本とこラジオ」を配信されます。→
 全国各地から、本に関わる人たちが出演するようで、私も20時から22時のあいだに電話出演予定です(鳥居さんも出るそうです)。大みそかを静かに過ごしたいかたはぜひ聞いてみてください。

 2020年は1月4日から営業します。



 ここから2019年を振り返ってみます(備忘録なので読みとばしてください)。

 1月はジュンク堂書店那覇店1階での「新春古書展」から始まりました。2018年に続いて、2度目の開催です。
 24日には台風で延期になった「ブックンロール」があり、私は小雨堂のミキシズさんと、ブックンロールの生みの親である空犬太郎さんと舞台に立ちました。自分の好きな曲ばかりやらせてもらって、楽しかったです。翌25日はガーブ川商店街組合の新年会で、通りの人たちのカラオケを聞きました。

 2月はNAHA ART WALKの参加イベントとして、「武藤良子個展 犀星スタイル 沖縄スタイル」を開催しました。金沢の龜鳴屋さんから出た『をみなごのための室生家の料理集』『犀星スタイル』の原画展です。武藤さんが東京から設営に来てくれました。また、これを機に龜鳴屋さんや室生犀星記念館の室生洲々子さんとご縁ができたのも、とても嬉しいことでした。
 中旬には、古書組合の中央市会のため、沖縄の組合員で連れ立って東京に行きました。私は4年ぶり?の大市でものすごく緊張していましたが、何点かは落札できて、少しだけ自信がつきました。
 23・24日は毎年恒例の「マチグヮー楽会」で、テーマは私の店がある水上店舗でした。水上店舗を舞台にしたオーガニックゆうきさんの小説『入れ子の水は月に轢かれ』の出版を受けてのものです。オーガニックさんと作品の舞台を歩くツアーや水上店舗2階でのトークショーが開催され、暗渠を満喫しました。

 3月は、30日に水上店舗3階の「浮島ブルーイング」で開かれた「浮島書店」に出店しました。私は本を出しただけで、店番はほかのかたにお願いしたのですが、とてもいい雰囲気のイベントでした。3階でも古本を求めてお客さんが来るという事実に励まされました。

 4月、「市場中央通りアーケード協議会」が立ち上がり、本格的にアーケード再整備に取り組むことになりました。最初は必要に迫られてやむをえず、という感じだったのですが、だんだんアーケードというものが面白くなってきて、世界のアーケードの写真をぼんやり眺めて過ごすことも増えました。とはいえ、現実につくろうとすると法律や費用や管理など重大な問題が山積みで、一喜一憂しながらの1年でした。

 6月16日、牧志公設市場が現在の建物での営業を終えました。その前日、『市場界隈』を出された橋本倫史さんとジュンク堂書店那覇店でトークショーをしました。この時期は本当に市場のことばかり考えていて、さびしさや商売に対する不安もありつつ、同じように市場に思いをよせる人たちとたくさん話をして、文化祭のように浮き立つ日々でもありました。

 7月1日、仮設市場がオープンしました。

 9月は、アーケード協議会メンバーや関係者の方たちと一緒に、名古屋の円頓寺商店街を視察しました。
 21日、公設市場外回りで「市場のそばで古本市」を開催予定でしたが、台風17号のため中止になりました。

 10月1日から、「豊里豊行軒下写真展 市場んちゅ」を公設市場外回りで開催しました。店の人たちの写真をずらりと並べると迫力があり、本当にそこでお店をやっているようでした。立ち止まって見入る人から「あれ、●●さんじゃない」という声もちらほら聞こえました。
 5日と12日に「市場のそばで古本市」を開催しました。私も一瞬市場側に座らせてもらい、自分の店を向かいから眺めました。個性豊かな出店者のみなさんのおかげで、楽しいイベントになりました。
 最後の日に首里城が燃えたことは、ショックでした。公設市場と並ぶ那覇のシンボルを同じ年に失うことになるとは。純粋に悲しいというだけでない、いろいろな思いがうずまいてしまい、いまも首里城の写真を見るたびに胸が痛みます。

 11月17日、本部町営市場の「もとぶ手作り市」に出店しました。アットホームな市場で、出店者もお客さんもゆったりしていて、とてもよかったです。また出店したいです。
 30日、金沢の室生犀星記念館で室生洲々子さん、武藤良子さんとトークショーをしました。ただの読者である私が話をするなんて、と思いながらも、好奇心に負けました。会いたかったみなさんに会えて、町歩きも食事も楽しみ、よい時間でした。
 「犀星スタイル 武藤良子原画展」は2020年3月8日まで開催されています。

 今年もいろいろ原稿を書きました。毎号書かせてもらっている『小説すばる』『フリースタイル』のほか、現在発売中の『ビッグコミックオリジナル』『ビッグイシュー』にも寄稿しています。だいたいいつも市場の話なのですが、移り変わる状況、そして心境を書かせてもらえる場があるのはとてもありがたいことです。

 2020年は、1月6日からアーケードの撤去工事が始まり、3月末までに公設市場の建物が解体されます。物理的な環境が大きく変わることになり、どんなスタイルで店を開ければいいのか、まだわかりません。工事や悪天候のため急に休むこともあるかもしれませんが、どうか大目に見てください。新しい公設市場が完成する2022年にウララもグランドオープンするような気持ちで、しばらくは準備期間のつもりで過ごしていきます。

 2019年、たくさんの方にお世話になりました。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。

2019年のウララ




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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 15:41 │日記