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『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2017年11月30日

本日の栄町市場と、旅する小書店

 ボーダーインクの新刊『本日の栄町市場と、旅する小書店』が入荷しました。

本日の栄町市場と、旅する小書店


 著者の宮里綾羽さんは、栄町市場にある「宮里小書店」の副店長。店長は綾羽さんのお父様の、宮里千里さんです。

 栄町市場は、私がいまいる牧志の市場から歩くと15〜20分くらい。ゆいレールの駅でいうと牧志駅の隣の安里駅を降りてすぐの場所にあります(たぶん歩いたほうが早いです)。
 観光客がこぞって行くという市場ではありませんが、夜になるとたくさんの居酒屋が開いて通路にまではみ出し、市場じゅうが熱気に包まれます。夜の顔のほうが知られている栄町市場の、朝から夕方までを書いたのが、この本です。

 よくしゃべって、よく食べて、よく笑って、よく歩いて…というのがこの本から伝わる綾羽さんの印象です。店番なのにあまりじっとしていなくて、市場を散策したり、昔の旅先に思いをはせたり、本を読んで見たことのない景色を想像したり。私は店にいるあいだは地べたにべったりという気分ですが、綾羽さんは軽やかに跳ねているよう。「旅する小書店」というタイトルが腑に落ちます。

 そして、栄町市場のみなさんの優しいこと。牧志のみなさんも優しいですが、もっと商売っ気がないような、お客さんをまるごと包みこむようなあたたかさを感じました。綾羽さんが書くからこそ、こうなるのでしょうか。

 写真に写っている『ぼくの那覇まち放浪記』と『那覇の市場で古本屋』とあわせて那覇3部作だ、と『ぼくの那覇まち〜』の著者であり、残り2冊の編集者である新城和博さんはおっしゃっていました。あわせて、よろしくお願いします。

 1600円+税。通販もいたします。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 12:41 │本の紹介