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 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2013年05月26日

ラプラタ報知

「こんにちは」
 顔をあげると、めがねのおばさんがにこにこ笑ってこっちを見ていた。
「こんにちは」
「わたしがなんで笑ってるかわかる?」
「いいえ…」
「アルゼンチンの新聞でこの店のことを知ったの」
「?」
「アルゼンチンの『ラプラタ報知』に、この通りに本屋さんがあって、小さいけどなんでも探せるって書いてあったの。ラプラタ報知は、アルヘンティーナ唯一の日系紙」
「アルゼンチン…」
「歩いてたら見つかるかなと思ったら、本当にあったから、笑っちゃったのよ」
 まったく知らないうちにアルゼンチンデビューしていた。
「取材もなにも受けていないんですけど、お客さまとしていらしたんでしょうか」
「そうかもね。切り抜き、持ってくればよかったね」
「ふだんはアルゼンチンにお住まいですか」
「そう。今は故郷帰り。アルゼンチン、知ってる? ブラジルの下よ」
(ブラジルの下はペルー・ボリビアじゃないの? と思ったけど、あとで地図を見たら、アルゼンチンにも国境を接していた)
「帰ったら、『お店に行きました。本当にありました』って投稿してみるわね」
 それはぜひ採用されて欲しい。アルゼンチン再デビューしたい。

 ラプラタとはなんぞや、と思っていたところ、今朝ちょうど未整理の文庫の山から発掘した。

ラプラタ報知


 『ラ・プラタの博物学者』ハドソン著。この本にはプラタは「河」としか書かれていない。草原でありブエノスアイレスの州都でもあるらしい。行けなくても、新聞を見てみたい。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 16:20 │日記
この記事へのコメント
ウララ さん こんにちは(^。^)

すごい!! びっくり!!
アルゼンチンの日系新聞に載るのもすごいけど
関連のある?!文庫が見つかるのもすごい


○日本語メディア
アルゼンチンは日系社会があるので日刊日本語新聞
<ラ・プラタ・報知>が発行されています。

と言うのがぐぐれホームページがあるとあったけど
消えているようでした

八重山古典民謡の発音で四苦八苦のオジィ
Posted by 祝人 at 2013年05月27日 07:26
 そうですね、私もどちらかといえば文庫を見つけたときのほうが驚きました。いつか誰かが切抜きをもって訪ねて来てくれることを信じています。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2013年05月27日 14:48
高木一臣編集長の日系人向新聞だそうです。10年ほど前の記事で御年80歳
でしたので、いまご健在かどうか?
なお、横浜市立図書館にはマイクロ資料目録に、1949.1~1982.12は所蔵されてることが判明するも、現在の資料は見当たらず、でした。
役立たずでごめんなさい!
Posted by 扇好亭心酔 at 2013年05月28日 17:31
わあ、調べてくださってありがとうございます。むしろ沖縄の図書館のほうが所蔵していそうですね。
掲載された日付もわかりませんが、きっといつか見られる日がくる気がします。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2013年05月30日 13:44