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★店主の本
『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2017年07月12日

台北の本屋、舊香居

 もう5ヶ月も経ってしまいましたが、台北国際ブックフェアの記録の続きです。

 4日目、午前中は台湾大学のまわりの書店を見学しました。

 最初は新刊書店の「唐山書店」。

台北の本屋、舊香居


 地下にあります。階段を降りるとすぐにフライヤーやフリーペーパーの置かれた台があり、なんだかライブハウスのようでした。
 店内は、ただひたすら棚と本。貼紙も手書きだったり、全体に無骨な感じで、いかにも大学の近くの書店らしい趣です。お客さんも静かに本を吟味しています。
 昨日まできらびやかな本屋ばかり見てきたので、とても心が落ち着きました。

 次は、書林書店。ビルの2階(?)にあります。洋書(ほぼ英語)の専門店で、文学や哲学の本が分類されて並べられ、語学テキストや絵本のコーナーもありました。丁寧につくられた手作りのPOPがあちこちにあり、あたたかい雰囲気でした。

台北の本屋、舊香居


 聯経書房は、今回招待してくださった聯経出版社の書店部門です。「これがいま売れています」と見せられたのは、聯経出版社が出している妖怪の本、その名も『妖怪臺灣』と、『一日紅樓一年夢』(日記帳の余白に『紅楼夢』の一節とイラストが載っている)。どちらも分厚い立派な本でした。
 地下は中国大陸の出版物のコーナーで、「上海書店」という名前がついていました。

台北の本屋、舊香居



 茉莉二手書店、「二手」は「セカンドハンド」ですが、まるで新刊書店のようなディスプレイで、一緒に行った台湾の人たちも「本当に古本屋なの?」と驚いていました。店内にはコーヒーのセルフサービスや、靴を脱いで上がり、座って本が読めるコーナーもありました。

台北の本屋、舊香居



 大学の近くの食堂で昼食をとったあと、おしるこを食べにいきました。この日は旧暦1月15日の「元宵節」(小正月)で、町には灯篭が飾られていました。

 タクシーで古本屋の舊香居に向かいます。午後は店主の吳卡密さんと、『東京本屋』の吉井忍さんとのトークショーがあります。

 細長い店内に入ると古書やおもちゃが所狭しと並んでいます。そして奥の部屋には戦前に出た本がぎっしり。日本語の本もあります。それを見ながら、店主が熱っぽく話をしてくれます。通訳が追いつかないほどの早口で、とにかく本が好きで好きでしかたないことが伝わってきました。店では数々のイベントを催して図録をつくったり、博物館の展示に協力したりと、広く活躍されているようです。

 トークショーでは、印象的な本との出会い、新しい本屋が増えていること、新刊の扱いなど、多岐にわたってお話をしました。会場からもいろいろ質問をいただきました。

台北の本屋、舊香居



 中途半端ですが、続きます。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 17:18 │台北国際ブックフェア