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『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2015年07月02日

壺屋ツアー

 このまえの火曜日、ウララ発の壺屋ツアーを行いました。

壺屋ツアー


 終戦直後、県民の生活を立て直すため、壺屋に陶工たちが集まって食器などをつくりました。これが那覇の復興の始まりでした。壺屋と牧志を結ぶ平和通りには闇市が立ち、1950年に牧志公設市場ができます。

壺屋ツアー


 石畳の壺屋やちむん通りから一本入ると、そこには昔使われていた釜や井戸、今でも拝まれている拝所や御嶽、工房や古い家、アカギやガジュマルがひしめいています。

壺屋ツアー


 案内してくださったのはおきなわスローツアーの高野純一さん。『本屋になりたい』に市場のイラストマップを描いてくださった方です。花の名前や歴史のエピソードを教えてもらいながら、楽しく歩きました。

壺屋ツアー


 壺屋を歩く参考文献としておすすめしたいのは上の2冊。壺屋焼物博物館の学芸員である倉成多郎さんの『壺屋焼入門』(ボーダーインク)には、壺屋と壺屋焼の歴史、さらにまち歩きのポイントまで書かれています。仲村清司さんの『島猫と歩く那覇スージぐゎー』(双葉社)には高野純一さんの描いた壺屋のイラストマップが載っています。

 平日の昼間にも関わらずご参加くださった皆さん、ありがとうございました。次は夜ツアーを企画しています。



 この1週間は新聞に載ったりラジオに出たりしましたが、市場での日常はいつものように過ぎていきます。こんなに暑いのに人通りがまったく絶えない市場中央通りのパワーに、私が負けそうです。

 新聞は、6月25日の北海道新聞夕刊と東京新聞夕刊、そして26日の沖縄タイムスに掲載いただきました。

 北海道新聞では店や新刊の話、北海道とのつながりの話などを大きく取り上げてくださいました。記事もさることながら、北海道の方が紙面の画像を送ってくださったのには感激しました。しかも二人も、しかも面識のない方が。北でも気にかけてくれている人がいるということに、励まされました。

 東京新聞では渡邊十絲子さんのコラム「気になる新書」で取り上げていただきました。渡邊十絲子さんの『今を生きるための現代詩』(講談社現代新書)を愛読しているのでとても嬉しかったです。本屋という仕事に、そして「ちくまプリマー新書」にも、あたたかいまなざしを向けてくださいました。

 沖縄タイムスには先日ジュンク堂書店那覇店で開催したイベントの記事が掲載されました。いろいろ話したなかでそのエピソードを取り上げるのか、と私も楽しくなるような内容でした。

 ラジオは、6月29日深夜1時の「ラジオ深夜便」に出演しました。1ヶ月ほど前に店先で収録したものです。声は文字のようにさかのぼって直せないのがつらく、ぼろぼろとこぼれてしまった言葉を毎瞬悔やみながら話し続けました。でもたまたま聞いていた人は「よかったですよ」と言ってくれたので、ひとまずよかったです。

 久しぶりに出張買取が続いて、本もたくさん入っています。夏に向けてじゃんじゃん並べて、売っていきたいと思います。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:52 │日記