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市場の古本屋ウララ 通信販売部

★店主の本
『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2014年03月10日

授賞式

 3月3日、神楽坂の出版クラブで「第7回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」の授賞式がありました。
 自分が式の真ん中に立つのは初めてで、どんな服を着たらいいのか、誰を招待すればいいのか、いちいちつまずいては人に迷惑をかけながら態勢を整えていきました。

 最大の難関は「講演」でした。20分から30分というのは原稿用紙に換算すると20枚から30枚だと教えられ、そんな長さの文章は卒業してから書いたこともないのに、とおののきました。
 ようやく書きあげてもそれで終わりではなく、読まなければなりません。数日前から朝練を始めて、これは舌がまわらないから言いかえよう、この話はもう一度繰り返したほうがいいのでは、と何度も書きなおし、でも本当は読み上げるんじゃなくてその場で話している感じにしたいと欲も出て(もちろん無理)、苦戦しました。

 いざ式が始まると授賞者らしい立ち振る舞いはまったくできず(わかっていたけど)、つくづく人前に出るのには向かないと落ち込みました。来てくださった皆さんは楽しそうにしているように見えたので、ひとまずよかったです。ありがとうございました。

 市場の皆さんも新聞の小さな記事を見ていてくださって、戻ってからいろいろ声をかけてくれました。
 いつも面倒を見てくれるある店の人は珍しく私の店の前に立って、
「沖縄に来て、市場に来てよかったさ。あんたが努力したから認められたんだよ」
 と言ってもやしを分けてくれました。
 本にも登場するある人は、当初は自分の書かれ方に不満だったようなのに、
「これでまた本が売れるね! 俺も有名人だ」
 と喜んでいました。
 ふだんあまり話したことのない店の人も来て、
「あんたの書いた本があるって? 買っていいの? わたしも書きたいこといっぱいあってね、紙に書いているけど、まとめきれんさ。人には見せられん」
 と話しながら1冊買ってくれました。

 久しぶりの市場自慢でした。
 今回の東京で何人かに指摘されたとおり、ブログの更新はこれからもこんな頻度で、お知らせばかりになってしまうかと思いますが、おつきあいくださいますと幸いです。これからも引き続きよろしくお願い申し上げます。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 15:04 │日記