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 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2012年05月27日

書物復権

 毎年5月は「書物復権」という復刊フェアがある。人文系出版社8社が共同で読者からのリクエストをつのり、品切れだった本を重版する。

 今年は沖縄本が3点も入っている。

『沖縄の言語史』外間守善 法政大学出版局
『山之口貘』仲程昌徳 法政大学出版局
『沖縄池間島民俗誌』野口武徳 未来社

 3点とも初版は1970年代で、80年代の重版を最後に品切れになっていた(重版できたことがすごい)。どうして今この3点が選ばれたのだろうか。

 昨日、古書組合の総会で「本の復刊や電子書籍によって古書業界はどういう影響を受けるか」という話が出ていた。値段や状態や、いろいろなものを天秤にかけて人は本を買う。今回は3点ともオンデマンド版なので定価は6000円以上する。装丁はおそらく前とは変わっている。

 どうして今この本にリクエストが集まったのか。それがわからない限り、古本への影響もわからない気がする。

書物復権


 今日は第4日曜日、公設市場はお休み。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:04 │日記
この記事へのコメント
申し遅れましたが、「本屋になる」4本目が今週よりアップされてます!
どうぞご覧ください。(言わずもがな?)
http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/contents/book/004.html
本を愛するウララさんの本領発揮を存分にお楽しみください。
Posted by 扇好亭心酔 at 2012年05月31日 10:42
いつもありがとうございます。まだまだ考え足りないですね。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2012年06月02日 17:57
はじめまして。
「書物復権」で、品切れ本が復刊されるのは良いことですが……。
版元は読者に対して、もっと謙虚であるべきだと思います。なぜなら、「書物復権」が、出来レースとかしているように思えるので。
というのも、「書物復権」のリクエスト応募が開始する前に、候補作の著者HPで、復刊告知がなされていました。つまり、リクエストを受けつける前に、復刊する書目が決定されているということだと思います。(すべてとは言いませんし、うらら様記載の3冊ではありません。。。)
読者が、本当に求めている本を復刊するイベントとなって欲しいものです。
Posted by 田川才人 at 2012年06月16日 23:25
 コメントありがとうございます。

 読者と版元、また書店とでは復刊に期待するものが違ってなかなかうまくいきませんね。読者からのリクエストのはがきや書店員の声が版元に届いて、いつか復刊に結びつくことを願うだけです。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2012年06月20日 16:12