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『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2012年01月13日

牧志3-3-1

 昨日は琉球新報に載せていただいたのに、ブログが1週間も放置されたままで情けなかった。スクガラスの店かと思われてしまう。

 そんな昨日、朝一番に電話がかかってきた。佐川急便の人だった。
「ウララさんへのお荷物をお届けしたいのですが、お店の場所がわからなくて」
「国際通りから公設市場のある市場本通りに入って、市場を通りすぎて琉銀の手前、左側です」
 もちろん荷物に住所は書いてあるのだが、こういう電話がときどきかかってくる。「沖縄県那覇市牧志3-3-1」では店が特定できないのである。

 那覇の中心を流れるガーブ川は、農連市場からジュンク堂書店の手前まで暗渠になっていて、ウララは川の上の水上店舗にある。長屋にたくさんの店が入っているイメージで、店の仕切りの壁の位置が変わることもある。
 この「水上店舗第二街区」にある店は、みんな「牧志3-3-1」である。隣の浦崎漬物店さんも、新刊書店の文栄堂さんも、ナハビこと那覇高等美容学校も一緒だ。
 このあたりは同じ市場中央通りに面しているのでまあ納得できる。

 市場中央通りの裏手のパラソル通りに、メキシコ雑貨のトペというお店があり、ウララの開店前にあいさつに行ったことがあった。
 自分の店の参考にしようとショップカードをもらったら、ここも住所が「牧志3-3-1」だったので驚いた。確かに、表と裏で違う通りに面しているだけで、同じ建物のなかにあるのだ。変な感じ。

 Googleマップで「沖縄県那覇市牧志3丁目3−1 のお店やサービス」というのを見ると、実に28軒も出てくる。実際はもっともっとある。ウララも出てこないし。(どうやって登録するのかしら)

 古物商の免許をとるために建物の登記の証明を申請したときも、
「その地番に対応する住居表示はありません」
といわれて仰天した。
「どうしたらいいんですか!?」
「あそこは特殊な場所ですから」
結局、証明なしで許可してもらった。

 宅急便も「那覇市牧志公設市場前」とか「市場中央通り」というような表記のほうがスムーズに届いたりして、確かに特殊な場所なのだと思う。宅配業者の方々への認知度を地道に高めたい。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:09 │日記
この記事へのコメント
登録のしかたが載っています: http://blog.zaq.ne.jp/tetumusi/article/878/
Posted by CPU.BACH at 2012年01月14日 23:48
沖縄らしい話ですね。

お店のあたりも,ウワサに聞く水上店舗の一部なんですね。

沖縄の土地問題は,戦争,占領下でかなり混乱して現在にいたっていますから,「所有者不明土地」,「非細分土地」,「登記もれ土地」,などなどいろんな問題が・・・

久高島の島全体字名義とか,南大東島や北大東島の土地所有権闘争とかも,興味があります。


沖縄県が「沖縄の地籍」という本を発行していて,さまざまな土地の問題が掲載してあるとか?
こんな沖縄の土地問題の関係の本なんかありませんか?
Posted by あきやん at 2012年01月16日 23:21
CPU.BACHさま
 ありがとうございます。きっと教えてくれるだろうと思っていました。時間のあるとき登録します。

あきやんさま
 前は「水上店舗」といわれてもどこのことかわかりませんでした。この足元に川があって、何が流れているかと考えると、結構こわいです。
 土地関係の本、今のところ店にはありませんが、面白そうですね。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2012年01月18日 14:50
こんにちは

topeです
そうそう、その住所!
最初は私の店も宅急便の方苦労して探されてたみたいです

でもようやく認知され始め、以前よりスムーズに来てくれるようになりました

周りに聞いても「知らない」ってことが多い商店街

ウララさんは看板あるので、比較的早く認知されると思いまーす

これからもよろしくです
Posted by chaparritachaparrita at 2012年01月18日 17:52
武藤さんには是非阿里と呉屋とてだこ亭に行って頂きたいなぁ、、、。(一武藤ファンより)
Posted by 鈴川 at 2012年01月20日 12:39
topeさま
 名前のないお店もあるし、店の名前のない個人あての荷物もあるし、業者の人は大変でしょうね。魔の地帯。
 これからも助け合って生き残りましょうね!

鈴川さま
 どの店もごく近所なので紹介しておきます。武藤さんへの愛はきちんとご本人にお伝えくださいね。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2012年01月20日 17:40
私はちょくちょく沖縄旅行に行きますので、前のお店の時にも覗かせて頂いたのですが、次回来沖の際にはウララさんにも伺いたいと思います。
武藤さんへの愛は、多分伝わっていると思いますが、どうかなぁ、、、?
あとサーターアンダギーは歩より山屋?が好きなので、こちらも武藤さんにお勧めして頂ければ、と。
Posted by 鈴川 at 2012年01月21日 10:10
こんにちは、ウララさん。
今日は、明日から始まる武藤良子さんの「もの食う本」原画展の準備で忙しいことでしょう!
そして明日は、いよいよ一箱古本市ですね。。。天気に恵まれて、盛況な古本市になることを心より祈ってます・・・私も行く予定にしてます。
先日、ウララさんたちが出ていた不忍ブックストリーム、拝見しましたよ。
沖縄も来週、しょうがちビーサがやってくるらしいので、くれぐれも体調に気をつけて頑張ってくださいね!
Posted by anmo at 2012年01月21日 13:14
 加藤周一をとおしてジョルジョ・モランディの《静物》群を知ったのは近年の収穫でした。
 何度も読み返して寝枕にもする加藤周一でしたが、モランディの作品から溢れる静謐な時の流れに、一瞬にして魅了されてしまいました。
 エドワード・ホッパーの《ナイトホーク》に出会った時の同調に似ていました。
 東洋・西洋を問わず、古今の書籍を、言事堂さんとはひと味違うかたちで面陳するのもいいですね。
 ちなみに、モランディがあったりすると、「too expensive!」なんて言いませんので。
Posted by participate at 2012年01月21日 15:59
鈴川さま
 武藤さんに確かめてみました。伝わっていたみたいですよ! サーターアンダギーのメーカーは私は全くわかりませんので、やっぱり直接伝えてください。

anmoさま
 いつもありがとうございます。先週はずっとバタバタしており、ブログの更新も止まっています。今週から立て直していきます。旧正月には寒くなるらしいですね。厚着して行きます。

participateさま
 先日もあるお客様に「日本の小説ばかりだね、フランス文学が欲しいんだけど」といわれました。私の語学力、想像力の問題で日本人作家の本ばかりになってしまいます。ゆえに、加藤周一はあってもモランディはないのです。
Posted by 市場の古本屋 ウララ市場の古本屋 ウララ at 2012年01月22日 01:13