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(宣伝です)
★ネットショップ
市場の古本屋ウララ 通信販売部

★店主の本
『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2017年12月31日

2017年のウララ

 2017年の営業は、そして2017年は今日でおしまいです。

2017年のウララ


 今年もたくさんの皆さんにお世話になりました。ありがとうございます。例年通り、1年を振り返ってみたいと思います。

 1月、韓国に住むミンソンさんのポストカードの扱いを始めました。ウララの店頭の写真もあり、韓国からのお客さんが嬉しそうに買ってくださったりして、じきに完売しました。

 2月、台北国際ブックフェアに参加しました。『那覇の市場で古本屋』の台湾版『一個人開書店』を出してくださった、聯経出版さんのお招きでした。明らかに場違いとしか思えない場に立ってしまい落ちこんだりもしましたが、自分の店について考え直すいい機会になりました。

 4月の終わりから5月にかけて、ウララ・フェア「琉球料理と東道盆 古書と絵はがき」を開催しました。「音の台所」さんのリトグラフの展示とポストカードの販売、そして関連本の販売と目録の制作をしました。思った以上にたくさんのお客様が来てくださり、新しい出会いにつながるフェアとなりました。

 5月、神保町の「チェッコリ」で店主のスンボクさんとトークショーを行いました。チェッコリさんは『那覇の市場~』の韓国版を卸してくださる仕入先でもあります。韓国の本屋事情など伺えて、楽しいひとときでした。

 6月、参加している同人誌『EKE』51号が発行されました。同人の岡本定勝さんの追悼特集でもありました。いつも黙ってみんなの話を聞き、ときどきズバリと鋭い発言をしていた岡本さんのことを思いだします。

 7月から営業時間を12時→19時から11時→18時に変更しました。といってもいまもほぼ毎日19時まで開けているのですが、ときどき18時前に閉めなければいけないことがあり、あいだをとってみました。本当は10時→17時にしたいものの、夕方来てくださる方もたくさんいて、悩ましいところです。
 『Hanako』2017年7月13日号「ただいま! 南の島へ。」で、「沖縄のパワー」をテーマに選書をしました。「パワー」についていろいろな角度から考えられる、面白いお仕事でした。

 8月、ライターの石橋毅史さんが、東京新聞夕刊の連載「本屋がアジアをつなぐ」とフリーペーパー『本屋な日々』で、ウララや沖縄の本屋を取り上げてくださいました。ほぼ2日間店に張りついて取材してくださり、これまでにない視点で記事を書いてくださいました。

 9月、『本屋になりたい』の台湾版『全日本最小書店URARA』が圓神出版社から出版されました。高野文子さんのイラストが表紙に大きく使われた、とてもかわいい本です。最近はこの本を持って店に来てくれる方が増えています。
 ジュンク堂書店池袋本店で、本屋Titleの辻山さんとトークショーを行いました。池袋本店の20周年企画のひとつでした。店をやりながら困っていること、迷っていることなども辻山さんにお話しして、人生相談のようになってしまいました。この模様は『本の雑誌』11月号に掲載されています。

 10月、「ブックパーリーOKINAWA」の一環として、宜野湾のカフェユニゾンでブックフェア「A book in the life of RYUKYU 私のおきなわの本」を開催しました。プラザハウスの写真展に出展した写真家の方々、また編集者の方々に推薦していただいた沖縄本を並べました。フェア期間中には、編集者の藤本智史さんのトークショーにも出していただき、編集の魔法にかかったような時間を過ごしました。
 ウララ店頭では「那覇の市場 古書と絵はがき」フェアを開催しました。5月に引き続き音の台所さんとの共同フェアで、ウララ店頭を描いてくださったリトグラフを、ポストカードにして販売しました。目録には『沖縄の市場文化誌』の著者である小松かおりさんにご寄稿いただきました。
 ほかにもさいおんスクエアでの古本市などたくさんのイベントが開催されました。台風で中止になってしまった一箱古本市は来年の1/13に開催されるそうで、まだパーリーは続きます。

 11月、音の台所さんがカフェチャイハナで「音楽紙芝居」を上演し、その中で私の書いた文章「辻占」を朗読してくださいました。恥ずかしくてその場に居たたまれないのではと思っていましたが、自分から離れたものとして楽しむことができました。

 12月、講談社のPR詩『本』での連載「ほんの序の口」が最終回となりました。まる4年続けさせていただきました。先週『本』の2018年1月号が届いて、表紙は今日マチ子さん、裏表紙には斉藤斎藤さんの短歌とすっかり生まれ変わった姿を見てさびしくなりましたが、「ほんの序の口」もまた、新しいかたちでお目見えできればと思っているところです。

 2017年はほかにも、『小説すばる』での連載「小さな本屋の本棚から」を再開したり、『フリースタイル』に毎号書かせていただいたりもしました。もちろん日々の古本の売買も続けられました。

 今年もありがとうございました。来年は1月4日から営業します。よいお年をお迎えください。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 12:47 │日記