ブラジル移民ドキュメンタリー上映会&岡村淳監督トークライブ

市場の古本屋 ウララ

2014年02月26日 15:00

 3月21日・22日の夜7時より、ブラジル在住の記録映像作家・岡村淳さんのドキュメンタリー上映会&トークライブを開催します。


(『ブラジルの土に生きて』より)

ブラジル移民ドキュメンタリー上映会&岡村淳監督トークライブ

 かつて日本からブラジルに渡った移民たちは、その後どのように生きているのか。自らもブラジルに移住した記録映像作家の岡村淳氏は、日本人移民のドキュメンタリーの制作をひとりで続けている。ご本人を迎えて、沖縄で6年ぶりの上映会&トークライブ。

岡村淳:
記録映像作家。1958年東京生まれ。日本映像記録センターで「すばらしい世界旅行」「知られざる世界」の番組ディレクターを担当し、おもに中南米を取材。1987年フリーランスとなりブラジルに移住。ブラジルの日本人移民、そして社会・環境問題をテーマとした映像作品の制作を続ける。著書に『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』(港の人)。



第一夜:3月21日(金)18時半開場・19時開演
・場所: Barドラミンゴ(那覇市牧志3-6-6 萬田ドレスメーカー2F)
・入場料:1000円+1ドリンクオーダー

『消えた炭鉱離職者を追って・サンパウロ編』1999年撮影/2013年制作/114分



 自ら炭坑夫として地底に潜った記録文学の大家・上野英信。日本から南米に送り出された炭鉱労働者たちを追って1974年に南米4か国を訪ね、『出ニッポン記』という大作を遺した。
 筑豊の閉山炭住地域で伝道所を開く犬養光博牧師は、上野の足跡と炭鉱離職者の今を訪ねてブラジルを訪問し、上野がこの旅のあと沖縄にのめり込んでいったことを確信した。
 『出ニッポン記』の旅から今年で40年。南米で上野はなにを見たのか? 沖縄にとりつかれた上野英信の魂を辿る。
*終演後、監督のトークライブとオマケの映像上映もあります。

第二夜:3月22日(土)18時半開場・19時開演
・場所: kiyoko sakata studio (那覇市壺屋1-4-4 1F左)
・入場料:1000円+1ドリンクオーダー

『ブラジルの土に生きて』2000年制作/152分



 ミナスジェライス州の山峡の農場に暮らす明治生まれのブラジル移民・石井延兼さん・敏子さん夫妻の晩年の生活を、四年間にわたって見つめた記録。
 心臓を患い、死期の迫るのを覚悟した夫は、過去の思い出にふけり、いかに死ぬかにこだわり続ける。いっぽう夫の看病と農場の台所を預かる老妻は、農場の粘土を用いて陶芸も行ない、いかに生きるかにこだわり続ける。
 苦境のなかにも自分の仕事を見出し、静かに時を重ねる敏子さんの姿が観る人の胸をうつ。監督の著書『忘れられない日本人移民』の最終章に取り上げられている作品。
*終演後、監督のトークライブがあります。

ご予約・お問合せ:市場の古本屋ウララ urarabooks(a)gmail.com【(a)を@にしてください】

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 去年11月、福岡で開催された本のイベント「ブックオカ」で岡村さんにお会いし、それを機に『忘れられない日本人移民』を読みました。岡村さんが「ひとりでも見たい人がいればそこに行って上映会をする」とおっしゃっていたので、だめもとでお声がけしてみたところ、沖縄での上映が実現することになりました。

 私の店ではできないので、桜坂のBarドラミンゴさん、壺屋のkiyoko sakata studioさんにおじゃまします。まったく雰囲気の異なる場所での上映を、それぞれにお楽しみください。近所に頼れる人のいることに感謝しつつ。

 岡村さんの撮影された膨大な作品の中から2本を選びましたが、このほかの映像もリクエストに応じて上映してくださいます。移民や南米に興味のあるかた、どうぞお気軽にお越しください。
 また、岡村さんの著書の販売、関連図書の展示もします。岡村さんを囲んで、映像を見ながらいろいろなお話が聞けたらと思います。

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