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『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』ボーダーインク
 2013年7月発行
 2023年10月第2版出来

『市場のことば、本の声』晶文社
 2018年6月発行

『増補 本屋になりたい』ちくま文庫
 2022年7月発行

『三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら』
 2023年3月発行

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2013年07月25日

離島の本屋、本屋図鑑

 先週入荷した『離島の本屋』(ころから)、そして今日入荷の『本屋図鑑』(夏葉社)。

離島の本屋、本屋図鑑



 『那覇の市場で古本屋』と一緒に並べています。小さな出版社から出た、小さな本屋の本。私はただ自分の話を書いただけですが、『離島の本屋』は22の島を、『本屋図鑑』は47都道府県を著者が歩きまわって店の人と話し、棚を見ています。

 『離島の本屋』では、奄美本島の「あまみ庵」が取り上げられているのに驚きました。新刊書店を紹介する本だと思っていたんです。でもよく見れば私設図書館も、本も酒も売る商店のような店も登場しています。むしろ離島では新刊書だけを売る書店のほうが珍しいようです。そしてまた離島の古本屋も、珍しい。

 『本屋図鑑』には「最南端の本屋さん」として石垣島の山田書店が取り上げられています。詳細に書かれたイラストには『写真集 闘牛女子。』(ボーダーインク)のポスターが! こんなところに登場していいなあ、と思ってしまいました。(『闘牛女子』は今年の5月に発売されて、1ヶ月で忽ち重版。これまたうらやましい)

 さらにページをめくっていたら、イラストに「沖縄時事出版」「月刊沖縄社」といった文字が書き込まれていて、これは?! と思ったら宮脇書店総本店の「ふるさと図書コーナー」でした。こちらにもボーダーインクの『読む きんくる!』や『沖縄あーあー・んーんー事典』などが並んでいるのが見受けられます。版元品切れのはずの『真境名安興全集』全四巻も…
 と、ほんものの本屋に行ったときのように棚を楽しんでしまいました。

 「本屋の本とは?」みたいなことを考えようと思ってもすっかり忘れて読みふけってしまう、ただただ面白い2冊です。


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Posted by 市場の古本屋 ウララ at 18:17 │本の紹介